2009-10-27
第2幕 黒い仮面の男
冒険者達の中にひときわ背の高い男が1人いた。
全身黒尽くめの服に黒い虎のマスク。
顔も何も分からないけれど、纏う風の気とオーラの色で私には彼が何者
なのかすぐに分かった。
誰が見間違えるものか。
私が初めて好きになった、初めて愛したあの人。
もう一度この手でアナタに触れる事が出来るなんて思わなかった。
出来るならもう一度アナタの腕に抱かれたかった。
全身黒尽くめの服に黒い虎のマスク。
顔も何も分からないけれど、纏う風の気とオーラの色で私には彼が何者
なのかすぐに分かった。
誰が見間違えるものか。
私が初めて好きになった、初めて愛したあの人。
もう一度この手でアナタに触れる事が出来るなんて思わなかった。
出来るならもう一度アナタの腕に抱かれたかった。
でも・・・私の呼びかけにも彼は何も応えず、そのまま雑踏の中へと姿を
消してしまった。
何故? 私の事を忘れてしまった?
それとも・・・
そんな私の肩をそっと抱きレン之助が囁いた。
「ここは現実とはちょいと違うからな。
ありゃ確かに黒風のおっちゃんだが…別の次元のおっちゃんなのかも知れねぇ。」
同じこの島に同じこの場所にやっと一緒に立てたのに、彼が私を愛してくれた
あの人ではないのかも知れないなんて信じたくない。
レン之助の言う事は一理あるけれど、私は・・・
私はそれを信じたくはない。
もう一度あの優しい声で私の名を呼んで欲しい。
もう一度アナタの腕に抱かれたい。
現実では叶わない私の願い。
せめてこの島にいる間だけでも私は・・・アナタの側にいたい。
たとえアナタが私の事を忘れてしまっていたとしても。
消してしまった。
何故? 私の事を忘れてしまった?
それとも・・・
そんな私の肩をそっと抱きレン之助が囁いた。
「ここは現実とはちょいと違うからな。
ありゃ確かに黒風のおっちゃんだが…別の次元のおっちゃんなのかも知れねぇ。」
同じこの島に同じこの場所にやっと一緒に立てたのに、彼が私を愛してくれた
あの人ではないのかも知れないなんて信じたくない。
レン之助の言う事は一理あるけれど、私は・・・
私はそれを信じたくはない。
もう一度あの優しい声で私の名を呼んで欲しい。
もう一度アナタの腕に抱かれたい。
現実では叶わない私の願い。
せめてこの島にいる間だけでも私は・・・アナタの側にいたい。
たとえアナタが私の事を忘れてしまっていたとしても。
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